もう一度愛してくれますか?
「ねー、真城ー?まだ着かないのー?」


「ん?もうちょっとだよ。何、どうした、しんどい?」


「ううんっ!そんなことないよっ!」


人混みの中わざわざ足を止めて体のことを気遣ってくれる真城。



まあ、確かに貧血気味だけど、それはいつものことだし。



大丈夫大丈夫~♪



それからほんの少し歩いて、ようやく映画館に到着。



「んーっと…Eスクリーンだな!美月行こっ!!」



「うん!」



私は病気の影響であんまり濃い味付けのものは食べられない。



だから、ポップコーンとかジュースとかはない。



真城の分もね。



本人は好きじゃないって言ってるけど、わたしは知っている。



気…使ってくれてるんだよね。



私は慣れっ子だから気にしないんだけど…。



真城はそういう所 、気にするみたい。



優しいよね…。ほんと、私幸せ者だ…。
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