もう一度愛してくれますか?
awakening
=2年後=
~楓華side~
無機質な機オンが鳴り響く病室。
ぽつんとおかれたベットには沢山の機械に繋がれた少女。
あの日からもうすぐ2年。
私達は高校生になった。
でも…まだ
美月は目を覚まさない。
一之瀬くんは…美月の側に…いない…
そして、美月の両親は海外。
だから…私と美月の幼馴染の優羽くんに延命治療の決定が託された。
主治医には、“目を覚ます可能性は低いです。”
そういわれた。
だけど私達は延命を選んだ。
美月の顔はあまりにも綺麗で、今にも“楓華っ!!”って
声が聞こえそうだったから…。
美月の手を握る。
冷たくて細い指。
ねぇ…美月…?
目を覚まして…。今日は…
―――――――――――ガラッ
病室の扉が勢いよく開き、男の子が入ってくる。
「優羽くん!!早かったね。部活は?」
「抜けて来た。今日は特別な日だから。」
「そうだね…。」
優羽くんは高校生になってからサッカー部のエースで
そのうえ生徒会までやっている。
だけど、いつも一番に美月の事ばかり考えてる。
「美月…?今日はね…12月10日…。美月の16歳の誕生日だよ…?」
「美月。おめでとう。」
16回目の誕生日。
今日は…今日だけは…奇跡を信じてもいいですか…?
~楓華side~
無機質な機オンが鳴り響く病室。
ぽつんとおかれたベットには沢山の機械に繋がれた少女。
あの日からもうすぐ2年。
私達は高校生になった。
でも…まだ
美月は目を覚まさない。
一之瀬くんは…美月の側に…いない…
そして、美月の両親は海外。
だから…私と美月の幼馴染の優羽くんに延命治療の決定が託された。
主治医には、“目を覚ます可能性は低いです。”
そういわれた。
だけど私達は延命を選んだ。
美月の顔はあまりにも綺麗で、今にも“楓華っ!!”って
声が聞こえそうだったから…。
美月の手を握る。
冷たくて細い指。
ねぇ…美月…?
目を覚まして…。今日は…
―――――――――――ガラッ
病室の扉が勢いよく開き、男の子が入ってくる。
「優羽くん!!早かったね。部活は?」
「抜けて来た。今日は特別な日だから。」
「そうだね…。」
優羽くんは高校生になってからサッカー部のエースで
そのうえ生徒会までやっている。
だけど、いつも一番に美月の事ばかり考えてる。
「美月…?今日はね…12月10日…。美月の16歳の誕生日だよ…?」
「美月。おめでとう。」
16回目の誕生日。
今日は…今日だけは…奇跡を信じてもいいですか…?