もう一度愛してくれますか?
~美月side~


『美月は必ず俺が守ってやるから…――――』




独特の優しい声…。




姿は見えないけどハッキリとわかる。




真城…




真城の声だよね…?




もう一度触れたいよ…




“真城”!!!!




―――――――――――パチッ




目が覚めると、そこは病院だった。





私の瞳には、心配そうに覗きこむ親友と幼馴染。





「…ふー…か?ゆー…?」




かすれた、私の声。




なぜか小さい声しかでないし、息が苦しい。





そして、目の前の2人は祈るような顔で私の手を握っていた。








…どーしたのかなぁ?





「…っ美月っ!!!!!」




楓華と優羽は私が目覚めた事に気付き、一瞬にして笑顔になり、


ギュっと抱きしめてくれた。





「え…へへ…苦しいよ…。」




私を抱きしめる2人の背中は震えていることが分かった。




そして嬉しい半面、疑問が生まれる。






“真城は?”




元気にしてるかな~?




今日は部活かな?




なんて。








真城が、あの後どうなったのかも知らずに




能天気に笑う私がいた。



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