もう一度愛してくれますか?
頬をパンパンにふくらまして不機嫌な私。





「で?結局1ヵ月になったの?」





「…うん」





夕方になって楓華と優羽にがお見舞いにきてくれた。





先ほどの事を話して、落ち込んでいる私とは反対に優羽は喜んでいるみたい。





なぜ?





「優羽?なんでそんなに嬉しそうなわけ?」





「ん?よかったじゃんw勉強する時間たーっぷり♪」





あー…そっち…ね………はは…。





「そんな嫌そうな顔するなって!俺が教えてやるからさ!」





「それいいね!美月もたいがい賢いけどさ、優羽くんは高校でもずっと学年トップだし!完璧だよ、美月♪」




楓華め…人事だと思って…。




確かに優羽は天才だよ?





私の記憶上中学の時も学年トップの所にかかれていた名前は




ずっと“広永 優羽”だった。




それに教えるのも上手い。




おかげで中学の時は学年2位の所には常に“椎名 美月”と、私の名前があった。




幼馴染で家が近かったから、一緒に勉強してたんだ。




だけど…




だけどね?





「何だよ、美月。俺じゃ不満か?」




「い…いや…その…。」




優羽ってね、勉強のときメガネをかけるんだ。





それでね、メガネをかけると…





うん!超イケ面だよ!?たぶん!




だけど…性格が…。






すっごくスパルタなんだよー泣





中学の時はあんまりわからない所がなかったからそうでも無かったんだけど…。





今回は逆にわからない所しかないじゃん…。




ということは優羽のスパルタ教室は必然なわけで。
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