もう一度愛してくれますか?
ギュッと抱きしめられた体から真城のぬくもりを感じる。


ねぇ、真城。


なんでかな。


最近すっごく不安になるの。


真城と付き合って2年。


学校ではクラスが違うから、あんまり私達の関係は知られていない。


おかげで真城は告白されてばっか。


そりゃ、こんなに顔が整っていて、身長もちょうどいい高さで。


少し低くて響きのある声や、細身だけど、筋肉がちゃんとついている体。


足が長くて、何を着てもカッコよくて。


優しくて、明るくて、でも少しクールで。


男子からも女子からもすっごく人気者。


運動も勉強も出来る、まさに理想の男子だもん。


だからこそ、こんな私なんかでいいのかなって。


全てが平均的な私と、全てがカッコいい真城。


全然吊り合ってない。


真城、嫌じゃないのかな


こんな私の隣を歩いて。


2年間も一緒に居て。


そんなことを考えてると頬をむにゅっと押された。


「まーた何か考え事してるー。俺、何のために居るんだよ。頼れって」


「…うん。」


「言いたくなかったら、言わなくていい。


一人じゃ無理になったら、俺を絶対に頼ってほしい。な?」


「わかった。ごめんね?ありがと。」


私はふにゃっと真城に笑顔を見せる。


真城はビックリした顔を見せた後、一緒に笑顔になった。


そして私の唇に真城の唇が重なる。


長い時間が過ぎていく。


真城の口からは甘い甘いキャラメルの味がした。
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