もう一度愛してくれますか?
―――――――――――――――――――――
「…つき…みつき…美月ってば!!!」
気持ちよく寝ていたさなか、バシン!!と頭をたたかれる。
「…ったぁ…。楓華、強いって!」
どうやら、私はHRの担任の話が長すぎて爆睡してたみたいw
それにしても、楓華…手加減してよねー…
「あのねー!いつまで寝てんのよ。もうとっくに担任の話おわったよ?」
「え、うそ。もう?」
「あたりまえでしょ?いつまでHR続けるつもりよw」
パッと時計をみると、HRがはじまってからすでに20分がたっていた。
「うわ、ほんとだ…。」
「あ。そーいやさ、一之瀬くんと何かあった?」
「え?なんで?」
一之瀬くんって…真城の事だよね。
真城の苗字呼ばないから、ピンとこないなぁー。
「なんか一之瀬くんに呼び出しくらってるんだけど。」
「楓華が?」
「うん。」
何か、相談?
私の事で?
なんて…自意識過剰か。
なんなんだろ?
私じゃなくて、親友の楓華にでしょ?
うーん…検討もつかない。
「ってわけで、行ってくるねー」
「え!?今からなの!?」
「え、うん。」
…これは…気になって仕方ない…
…着いて行こうかな…
いや、ストーカーみたい!?
いやいや、そんなことないよね、うん!
ついていこう!
楓華が教室を出て行き、私はその後をひそかにおった。
「あ、森咲!」
「おー。一之瀬くん、で、話って?」
「…相談というか、普通に話聞いてほしいだけなんだけどな。」
楓華が向かった先は屋上。
私達がいつもお昼ご飯を食べる場所。
「…森咲さ、美月の悩んでいる理由しらね?」
おお。いきなり私の名前出て来た。
「美月、なんかなやんでたっけなー?」
「はぁー。親友のお前もしらねーってわけか。」
「なんか悩んでるそぶりでも見せたの?」
「おう。最近ずっと上の空でさー、聞いても言ってくれねーし。」
真城、そんなこと気にしてくれてたんだ。
なんか、悪い事したなぁ…
「俺さ、ちょっとでも頼ってもらいたいんだよ。
せっかく一番側に居てやれるんだからさ。
手を貸してやりたい。
いや、言いたくなかったらいいんだ、別に。
何も聞かない。
ただ、一人で抱えこんで欲しくねぇ。
欲を言うと、存在で慰めてあげたい。
元気づける言葉や正論なんかは並べずに。
俺と言う…、一之瀬 真城と言う存在で。」
フェンスにもたれて空を見上げる真城。
…真城。
そんな風に思っていたんだね。
なんか、嬉しいな。
「一之瀬くんはホント美月が好きだね。
大丈夫。きっと伝わってるよ、その気持ち。」
そういうと楓華は私の方を見てニコっと笑った。
…!気付かれてたんだ…
恥ずかしい…。
「難しいな…人の心って。」
「そだねー…」
なんだか真城の私に対する想いがグッときて。
ばか、真城。
そんなに私の事考えてくれてたなんて。
私、自惚れちゃうじゃん。
私なんて自分の事で精いっぱいだったのに。
真城は本当にすごいや。
私の事までちゃんと考えてくれてる。
尊敬するよ。
太陽に照らせれた真城の姿がますます輝いて私の目には写る。
「もー…カッコよすぎるよ、真城。」
ぼそっと呟きを残して、私は教室へと一足先に帰ることにした。
「…つき…みつき…美月ってば!!!」
気持ちよく寝ていたさなか、バシン!!と頭をたたかれる。
「…ったぁ…。楓華、強いって!」
どうやら、私はHRの担任の話が長すぎて爆睡してたみたいw
それにしても、楓華…手加減してよねー…
「あのねー!いつまで寝てんのよ。もうとっくに担任の話おわったよ?」
「え、うそ。もう?」
「あたりまえでしょ?いつまでHR続けるつもりよw」
パッと時計をみると、HRがはじまってからすでに20分がたっていた。
「うわ、ほんとだ…。」
「あ。そーいやさ、一之瀬くんと何かあった?」
「え?なんで?」
一之瀬くんって…真城の事だよね。
真城の苗字呼ばないから、ピンとこないなぁー。
「なんか一之瀬くんに呼び出しくらってるんだけど。」
「楓華が?」
「うん。」
何か、相談?
私の事で?
なんて…自意識過剰か。
なんなんだろ?
私じゃなくて、親友の楓華にでしょ?
うーん…検討もつかない。
「ってわけで、行ってくるねー」
「え!?今からなの!?」
「え、うん。」
…これは…気になって仕方ない…
…着いて行こうかな…
いや、ストーカーみたい!?
いやいや、そんなことないよね、うん!
ついていこう!
楓華が教室を出て行き、私はその後をひそかにおった。
「あ、森咲!」
「おー。一之瀬くん、で、話って?」
「…相談というか、普通に話聞いてほしいだけなんだけどな。」
楓華が向かった先は屋上。
私達がいつもお昼ご飯を食べる場所。
「…森咲さ、美月の悩んでいる理由しらね?」
おお。いきなり私の名前出て来た。
「美月、なんかなやんでたっけなー?」
「はぁー。親友のお前もしらねーってわけか。」
「なんか悩んでるそぶりでも見せたの?」
「おう。最近ずっと上の空でさー、聞いても言ってくれねーし。」
真城、そんなこと気にしてくれてたんだ。
なんか、悪い事したなぁ…
「俺さ、ちょっとでも頼ってもらいたいんだよ。
せっかく一番側に居てやれるんだからさ。
手を貸してやりたい。
いや、言いたくなかったらいいんだ、別に。
何も聞かない。
ただ、一人で抱えこんで欲しくねぇ。
欲を言うと、存在で慰めてあげたい。
元気づける言葉や正論なんかは並べずに。
俺と言う…、一之瀬 真城と言う存在で。」
フェンスにもたれて空を見上げる真城。
…真城。
そんな風に思っていたんだね。
なんか、嬉しいな。
「一之瀬くんはホント美月が好きだね。
大丈夫。きっと伝わってるよ、その気持ち。」
そういうと楓華は私の方を見てニコっと笑った。
…!気付かれてたんだ…
恥ずかしい…。
「難しいな…人の心って。」
「そだねー…」
なんだか真城の私に対する想いがグッときて。
ばか、真城。
そんなに私の事考えてくれてたなんて。
私、自惚れちゃうじゃん。
私なんて自分の事で精いっぱいだったのに。
真城は本当にすごいや。
私の事までちゃんと考えてくれてる。
尊敬するよ。
太陽に照らせれた真城の姿がますます輝いて私の目には写る。
「もー…カッコよすぎるよ、真城。」
ぼそっと呟きを残して、私は教室へと一足先に帰ることにした。