オレのもの

「…ん?」
「美咲、昔から変わんねーな」
「え、なにが?」
「んー、なんつーか。童顔…」
太一は満足そうに1人で笑ってる。
ど、童顔なんて…失礼ね‼︎
「た、太一だって何も変わってないじゃん!」
「ま、確かにな。」
「え?」
からかうつもりで言ったのに
返事は意外と素直だった。
「オレは昔から想いは変わんねーよ」
「想い?どうゆうこと?」
「お前はわかんなくていーの。」
なにそれ!
え、もしかして…太一…
ないないないないない!
絶対ない!
トクン………
え?なに今の…
初めてだよ、こんな気持ち。
太一に好きな人がいる?考えると
胸が苦しい。
なんでだろう…


________________________________

昨日の出来事をかなっちに話した。
「え⁉︎美咲…それ…」
「え、なになに⁉︎」
「はぁ…」
え、私なんかかなっちに失礼なこと
しちゃった⁉︎
「かなっち大丈夫…?」
「大丈夫じゃないわよ‼︎今日の放課後も行きなさい。」
「どこに?」
「決まってるでしょ。太一くんの家だよ」
「なんで⁉︎」
「行けば気付くよ」
行けば気付く?何に?
私の頭の上にたくさんのハテナが浮かんでる。
そして放課後。今日も太一の家に向かいます。
なんかドキドキする…
ピンポーン_______________________
あれ?誰もいないのかな?

ガチャ___________________________
あ、太一‼︎
「また来ちゃった。」
「おう、」

「太一って好きな人とかいるの?」
え、私なに聞いてるの?
「はぁ…」
太一に嫌われたのかな?
しつこいと思われちゃったかな…?
「お前まだわかんないわけ?」
「ん⁉︎なにがよ‼︎」
「まじバカだ」
「もー‼︎なにがよ‼︎おーしーえーてー」
「わかったよ…」
太一の顔が急に真剣に…
え、ちょ、ちょ!
近いです距離!
顔がーーーーーー。
「ん…//」
「これで分かったか?」
え…これは…これが私のファーストキスですか…?
なんで?なんでこんなことするの?
「なにもわかんない…太一の気持ちがわかんないよ。どうしてこんなことするの?こうゆうことは好きな人とすることでしょ。やめてよ…」
「は?なにゆっての?」
「意味わかんない‼︎」
「意味わかんないの美咲だろ! 俺は…」
「なに…?」
「俺は美咲の事がずっとずっと前から好きだ。」
< 2 / 3 >

この作品をシェア

pagetop