〖短編〗アオゾラ。―101ページの思い出―
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『サヨナラの合図』を演奏し終わり、符和が出て行った後。
オレは、違和感を感じた。
(なんであんな歌…)
それに、さっきの困ったような笑顔が、オレの脳内を占領していて。
前々から、気付いてた。
しかしオレには、ソレを認める勇気がなかった。
符和が好きだ、と。
ただ、怖かったんだ。
自分がどうなるのか分からなかったから。
だから次の日、事実を知って驚いた。
“高条符和が退学したって”