〖短編〗アオゾラ。―101ページの思い出―
───符和side
「やっと、見つけた─────…」
男のヒトは、そう言った。
あれ?この声どこかで聞き覚えが…
どうしてだろう。
遠い昔に、どこかで会ったような感覚。
さっきのなにかが埋まった音は、なんだったんだろ。
でも、確実に違うこと。
それは、明らかに今までなにも満たされることの無かった自分が、この人に会った瞬間突然に満たされたこと。
どうして。
どうしてこんなにも懐かしく、
そして切ないの──────…