〖短編〗アオゾラ。―101ページの思い出―
「ほ、本名が符和なので…」
「符和ちゃんって言うの!?
かわいぃ~!!
それじゃあ、ふわっふわだね!!」
よくわからないけど、なんだかなごむ先輩だなぁ。
「…オマエ、やっぱり入れ。」
「オマエじゃなくて符和ですっ!!」
「オマエで充分だろ。つか、強制入部な。」
そう言って、一ノ瀬先輩はニヤッと笑った。
わたしは不覚にも、その笑顔にドキッとしてしまったのだった。