〖短編〗アオゾラ。―101ページの思い出―
そう、わたしには夢がない。
無いわけでもないが、あるわけでもない。
夢、と言うほどのやりたいことがないのだ。
せいぜい、やってみたいなー程度。
これには親も、ほとほと呆れていた。
『夢くらい持ちなさいよー…』
『将来そんなんじゃ困るのは符和なんだぞ。』
…そんなこと言われても、イマイチ実感わかないし。
それに、夢が叶うかどうかなんて分かんないじゃん。
結局わたしには夢と呼べるものが何一つない。
よって、行く高校も決まっていない。
この時期に決まっていないのは、流石にヤバいらしいが。
それはしょうがないことだ。