〖短編〗アオゾラ。―101ページの思い出―



…しまった。



まさか靴を隠されたとも言えず、わたしはいいわけを考えていた。


「さっさと答えろ。」


「は、はい…すみません!」


「こんな時間まで学校に残っていたのはなぜだ?」



うう…っ



「わ、忘れ物しちゃって!!」



「なにを?」



「そ、れは…」



「アホかオマエ。

忘れ物ならこんなに時間かかんねぇだろ。


オマエが部室でたの四時だぞ?」



あ、あれから一時間半も探したのに、見つからないのか…



「う…すみません。」



「んで、なにしてんだよ。


いっとくけど、今度嘘ついたらボーカルおろす。」

「女の子に靴を隠されたので探してました!」




…ううっ


素直に答えてしまった…


どういう反応、するのかな。






一ノ瀬先輩。



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