〖短編〗アオゾラ。―101ページの思い出―
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「一ノ瀬先輩、買ってきました!」
「遅ぇよ。なにしてんだノロマ。」
「すっ、すみません!」
あのあと、一つ目の『命令』がわたしに下された。
『オレのパシリになれ』
…しょうがない。
部活以外であえるんだもん。
こんなチャンス、手放せない。
あ、チャンスって別に、狙ってるワケじゃないから。
一ノ瀬先輩を、一目見るチャンス。
学年が違うから、部活がない日は一ノ瀬先輩を見れるとは限らない。
だから、このパシリも悪くない。
…疲れるけど。