〖短編〗アオゾラ。―101ページの思い出―
「ったく、オマエ、鈍くせぇな。」
「す、すみません…」
まぁ、いつもけなされて終わる会話しかないんだけどね。
それでもやっぱり変わらない気持ちを持ってる自分は、すごいと思う。
すごすぎて、自分がMかと思うほど。
…いや、そんなことはないと思うんだけど。
そうして、パシられて今日も終わった。
「先輩、また名前呼んでくれなかったなぁ…」
独りでにつぶやいてみても、なにかが変わる事はなかった。