〖短編〗アオゾラ。―101ページの思い出―
「はいはいはーい、いつも通り、皆で一緒に聞こう!
それでいいでしょ?」
「うん!!
じゃあオレ、あれ聞きたい!」
「はいはい、『春』ね。」
そうして、ご飯を食べた後、わたしがピアノを演奏する。
それが日課だ。
しかし、皮肉にもそれがわたしの病状を家族に知らせることになる。
演奏が終わり、いすから立ったわたしは言った。
「さー、ご飯たーべよっ!!」
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