〖短編〗アオゾラ。―101ページの思い出―
あれから、わたしの生活に支障が出るようなことはあまりない。
しかしそれは、わたしが必死で隠しているからだ。
しかしもう、それも限界にきていた。
「あ、東先輩!!」
「符和ちゃぁん!!」
廊下で、偶然東先輩に会った。
「今日も、部活大変だけどがんばろうねー!!」
「あ、はい…!」
今日、部活あったんだ…
ダメだ、すっかり忘れてた。
こんなことがあるたび、わたしの病を思い知らされる。
「…。」
しかしわたしは、異変に気づいた。
「東先輩…?」
先輩は、黙っている。
次に口を開いたとき、驚くべきことを先輩は口にした。
「…ゴメン、符和ちゃん。
試しちゃった。」
「試した…!?」
「最近、符和ちゃん変だったから。
…よければ話してくれないかな?」