〖短編〗アオゾラ。―101ページの思い出―
一ノ瀬先輩。
今アナタがこれを読んでいるということは、わたしはここにいられなかったんですね。
母に頼んでおいたんです。
わたしがここを発つときが来たら、このノートをアナタに渡すように。
わたしはアナタを忘れるのがいやだから、忘れないうちにこのノートを書きました。
先輩。
大大大好きです!!
今までありがとうございました。
そして、今度こそ本当にさようなら、です。
わたしは、先輩のことを忘れてしまうかもしれません。
でも、先輩にはわたしのこと忘れないでいてほしい。
わたしの分も、わたしのことを覚えていて欲しい。
ムカつく奴でも、鬱陶しいやつでもかまわないから。
アナタの頭の中に、いさせてください。