世界はきっと、
「おい!逃げたぞ!追え!」


 私は愛しい●●くんのもとへと走った。

 走って、扉を開けて、閉めて、愛しい、愛しい●●くんのもとへ。

 大丈夫。

 私がこの廃墟の建物に入ったところ、見られていない。

 大丈夫。

 まだ見付かっていない。

 ねぇ?

 大丈夫よね?

 私、見付かっていないわよね?

 まだ、愛しい●●くんの隣にいてもいいのよね?

 嗚呼。

 愛しているわ。

 私の●●くん。
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