キケンな恋心
「あっ、起きたか?」
「......せ、先生......ここ......」
沙也加は辺りを見回すと、カーテン......見覚えのある壁紙......消毒の匂い......
あれ?来たこと......ある?......よね......
あれ?腕に......点滴⁉︎⁉︎
「あはは。やっぱり覚えてないんだ。クリニックだよ。僕の」
「‼︎......ですよね!これ、点滴?」
「あぁ。BARで酔いつぶれちゃったから、ここに連れて来たんだよ。点滴しといたから、二日酔いはないだろ?」
「えっ?あっ......はい。二日酔い......してないです」
沙也加は、やっと状況がのみ込めた。
「ん?あっ!今何時ですか?」
......どうしよう!!
慌てて沙也加は携帯を鞄から出してチェックした。
......着信ランプ?ど、どうしよう!哲司?......
《沙也加の帰りが遅いから、アヤとミユはこちらで寝かしましたよ。母》