キケンな恋心
隠し事
......はぁ。お母さんかぁ。良かった......


「明け方の4時だよ。家、大丈夫?」
ヒロトが心配そうに聞いた。



哲司からは何の連絡も入っていなかった。


「多分......」


「それより、ありがとうございました。ご迷惑をおかけしちゃって......」



「いや、僕は大丈夫だから。旦那さんに怪しまれちゃう前に......また、連絡するよ」


沙也加はヒロトにぺこりと頭を下げて、家路に急いだ。



......どうしよう......哲司になんて、言い訳しよう......私がよりによって、朝帰りだなんて......ハメを外しすぎちゃったなぁ......



そんなことん考えている間に、家についた。

恐る恐る玄関の鍵を開け、そっと家の中に入り、寝室を覗いた。


哲司は、寝息を立てて眠っていた。


......はぁ。良かった......


沙也加はシャワーを浴び、哲司の眠るダブルベッドの隣にスルスルと入り、横になった。


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