キケンな恋心
点滴中、ミユは、薬が効いて眠っていた。ムスメのスヤスヤ眠る顔を見て、安心した沙也加もウトウトしていたら、看護師の花岡(ハナオカ)がやってきた。
花岡は、30歳の独身看護師で、まだ若いが、このクリニックの婦長的な存在だった。ヒロトからも信頼を置かれている。
「大丈夫ですか?」
沙也加に話しかけた。
「あっ、はい。すみません、私、ウトウトしちゃって......」
沙也加が申し訳なさそうに、言うと、
花岡が、
「お母さんも点滴するように、と先生から言われましたので、隣のベッドに横になってください」
と、沙也加をベッドへ促した。
「えっ!?......わ、私?大丈夫です!」
「いえ、ただのビタミン剤です。でも、スッゴク効きますよ!疲れが取れますから」
そう言って、花岡は、点滴の用意を始めた。
沙也加は、恐縮しながらも......嬉しかった......ヒロトの親切心が......嬉しくて......薄っすらと涙を浮かべながら、ベッドに横たわり、点滴を打ってもらった。
こんな風に、人の温かさに触れるのは、いつ以来だろう......
年のせいかな......なんか、私、涙もろくなってきちゃった......
花岡は、30歳の独身看護師で、まだ若いが、このクリニックの婦長的な存在だった。ヒロトからも信頼を置かれている。
「大丈夫ですか?」
沙也加に話しかけた。
「あっ、はい。すみません、私、ウトウトしちゃって......」
沙也加が申し訳なさそうに、言うと、
花岡が、
「お母さんも点滴するように、と先生から言われましたので、隣のベッドに横になってください」
と、沙也加をベッドへ促した。
「えっ!?......わ、私?大丈夫です!」
「いえ、ただのビタミン剤です。でも、スッゴク効きますよ!疲れが取れますから」
そう言って、花岡は、点滴の用意を始めた。
沙也加は、恐縮しながらも......嬉しかった......ヒロトの親切心が......嬉しくて......薄っすらと涙を浮かべながら、ベッドに横たわり、点滴を打ってもらった。
こんな風に、人の温かさに触れるのは、いつ以来だろう......
年のせいかな......なんか、私、涙もろくなってきちゃった......