キケンな恋心
「僕が、最初の引っ越し先のお友達かな」
そう言ってヒロトは、微笑んだ。


......う、嘘ー!!涙が出る程、嬉しいんですケド......


「は、はい!あの、これ、私の携帯の番号とアドレスです!」
......私、積極的⁉︎⁉︎......



「あぁ。はい。ありがとう」
......受け取ってもらえた......



「じゃぁ、後日、連絡しますね」



「はい!楽しみに待っています!」
沙也加はまたペコリとお辞儀をして、スーパーへと小走りした。


......やだ、私......積極的すぎちゃったかな......でも......嬉しすぎる......



あっ、哲司には内緒にしておこう......変に怪しまれたくないし......友達......だし......



......うん、そう。浮気じゃない。......友達。友達......



「ただいまー!」
沙也加が玄関のドアを開けると、


「ママ!遅いー!」
アヤとミユが待ちくたびれていた。


「ごめんね。ごめん!すぐ、ご飯の支度済ませるからね!」
沙也加はキッチンに向かい、サッと夕食の支度を済ませた。
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