コイノマエ
ページを開くと、そこには小学生の時の私が写っていた。
「若ーい」
「あ、私も写ってる」
写真に写っている私は、どれも笑顔でとても楽しそうだった
「なーんか幸せそう、この頃の私」
「今だって幸せでしょーが」
「まあそりゃそうだけど」
パラ…
「ん?」
「何?」
「この子…誰?」
さっきまでは今でも仲が良い友達とか、思い出す事のできる顔をぶりだったのにこの写真は違う。
だけどとても仲がよさそうに、二人ともきらきらした笑顔でこっちにピースしている。
「お姉ちゃん、この子知ってる?」
「ん?」
「ほら、この男の子」
「…分からないなーてかなんでかのんが覚えてないのよ」
「…分かんない、本当、なんでだろ…」