御劔 光の風3
「マチェリラ?」
「圭に身体を返すの。」
そう告げるとマチェリラは光となり〈永〉の中に戻っていった。
圭の身体から光がなくなり彼女はまた漆黒の髪と瞳を取り戻す、そして穏やかに微笑み口を開いた。
「お話ができたようですね。」
「ああ、ありがとう。」
貴未の言葉に微笑むと圭はお辞儀をしてみせた。
それはマチェリラへの敬意の証に思え、貴未の視線は手の中にある球体へと移る。
「行って下さい。軌跡は手の中にあります。それは貴未さんの物ですよ。」
貴未は頷き瞳を閉じる。
その瞬間、彼の背中から銀のような金のような輝きを持つ翼が現れた。
その光は貴未自身をも包み、やがて彼の身体が少しずつ宙に浮き始める。
「これがカリオへの道。」
手の中にある球体から感じる波動、貴未は日向に手を差し出し取るように促した。
茫然と見ていた日向も気を引き締めてその手を取る。
「圭、ありがとう。」
「お気を付けて。」
「圭に身体を返すの。」
そう告げるとマチェリラは光となり〈永〉の中に戻っていった。
圭の身体から光がなくなり彼女はまた漆黒の髪と瞳を取り戻す、そして穏やかに微笑み口を開いた。
「お話ができたようですね。」
「ああ、ありがとう。」
貴未の言葉に微笑むと圭はお辞儀をしてみせた。
それはマチェリラへの敬意の証に思え、貴未の視線は手の中にある球体へと移る。
「行って下さい。軌跡は手の中にあります。それは貴未さんの物ですよ。」
貴未は頷き瞳を閉じる。
その瞬間、彼の背中から銀のような金のような輝きを持つ翼が現れた。
その光は貴未自身をも包み、やがて彼の身体が少しずつ宙に浮き始める。
「これがカリオへの道。」
手の中にある球体から感じる波動、貴未は日向に手を差し出し取るように促した。
茫然と見ていた日向も気を引き締めてその手を取る。
「圭、ありがとう。」
「お気を付けて。」