御劔 光の風3
「何か言いたそうだな。」
「貴未を解放して。」
間髪入れずにマチェリラが口にしたのはそれだけだった。
しばらくは両者の睨み合いが続き、カルサは同意できない意味を込めて首を横に振り沈黙を破る言葉も付け足した。
「それは出来ない。」
その言葉にマチェリラは拳を握りカルサに詰め寄る。
「貴方たちのせいでどれだけの人が苦しんだと思ってるの!貴未も巻き込むつもり!?」
「あいつは自分からここに来た。」
「迷い込んだだけよ!」
「あいつはもう目を付けられている。」
「誰に!?」
マチェリラの声が部屋に響きまた沈黙が生まれた。
怒りに満ちた瞳は常にカルサに向けられている。
それでもカルサは動じる事無く少し冷たさを感じられる程の口調で答えた。
「ヴィアルアイ。」
その名を聞いた瞬間、マチェリラは口を塞いで身を退けた。
高飛車な彼女が一変、怯えるように震えて動揺している。
「貴未を解放して。」
間髪入れずにマチェリラが口にしたのはそれだけだった。
しばらくは両者の睨み合いが続き、カルサは同意できない意味を込めて首を横に振り沈黙を破る言葉も付け足した。
「それは出来ない。」
その言葉にマチェリラは拳を握りカルサに詰め寄る。
「貴方たちのせいでどれだけの人が苦しんだと思ってるの!貴未も巻き込むつもり!?」
「あいつは自分からここに来た。」
「迷い込んだだけよ!」
「あいつはもう目を付けられている。」
「誰に!?」
マチェリラの声が部屋に響きまた沈黙が生まれた。
怒りに満ちた瞳は常にカルサに向けられている。
それでもカルサは動じる事無く少し冷たさを感じられる程の口調で答えた。
「ヴィアルアイ。」
その名を聞いた瞬間、マチェリラは口を塞いで身を退けた。
高飛車な彼女が一変、怯えるように震えて動揺している。