御劔 光の風3
「光の精霊・桂か。」
腕の上にとまった竜は喉を鳴らし答える。
「綺麗だな。」
カルサの笑顔はどこか寂しげで、マチェリラは思わず顔を背けてしまった。
思い出される過去の映像に様々なことを気付かされる、耐えきれない気持ちから目を瞑り手で覆った。
「貴方は一体化できないわよ。」
マチェリラの声は震えていた。
「貴方は本来火の力を持つ者、その身体が光を操るだけ。」
「知っている。お前には分かったんだな、俺やこの世界のカラクリが。」
マチェリラは答えなかったが彼女の表情が肯定している。
カルサはマチェリラに近寄り、その大きな目を覗きこんで口を開いた。
「俺にもお前のカラクリが分かる。お前、身体をどこに隠した?」
マチェリラの身体が跳ねて反応する、そしてゆっくりと顔を上げると至近距離にいたカルサと目が合った。
「お前は意識体だけで動いている。本体はどうした?それは貴未は知らないことか?」
「…知らないわ。さすがはカルサトルナス皇子ね。」
腕の上にとまった竜は喉を鳴らし答える。
「綺麗だな。」
カルサの笑顔はどこか寂しげで、マチェリラは思わず顔を背けてしまった。
思い出される過去の映像に様々なことを気付かされる、耐えきれない気持ちから目を瞑り手で覆った。
「貴方は一体化できないわよ。」
マチェリラの声は震えていた。
「貴方は本来火の力を持つ者、その身体が光を操るだけ。」
「知っている。お前には分かったんだな、俺やこの世界のカラクリが。」
マチェリラは答えなかったが彼女の表情が肯定している。
カルサはマチェリラに近寄り、その大きな目を覗きこんで口を開いた。
「俺にもお前のカラクリが分かる。お前、身体をどこに隠した?」
マチェリラの身体が跳ねて反応する、そしてゆっくりと顔を上げると至近距離にいたカルサと目が合った。
「お前は意識体だけで動いている。本体はどうした?それは貴未は知らないことか?」
「…知らないわ。さすがはカルサトルナス皇子ね。」