御劔 光の風3
「仲間の竜はいないのかな。」
周りを見渡しても空を仰いでも他に竜の姿はない。
やがてもう一度マチェリラの顔を見て、そっと手を伸ばしマチェリラの涙を拭いたのだ。
「大丈夫、ちょっと待ってて。」
たかみは立ち上がり、はるかの許に寄った。
何か話しているようだがマチェリラにその会話を聞く気力は無い。
すると二人は再びマチェリラに近寄り、呼吸をあわせて頷くと両手をマチェリラの身体に向けて力を放出した。
二人から出た光はマチェリラの身体を包み、みるみる全身についていた傷を治していく。
暫くして傷が治ったのを確認すると目の前に座ってマチェリラに笑いかけた。
「もう大丈夫。」
たかみが笑う。
はるかもマチェリラの頭を撫でながら優しく笑った。
「頑張ったね、もう痛くないよ。」
まだ頭が働かないマチェリラはぼんやりと二人を目に映しているだけだったが、たかみとはるかは満足そうだ。
労るように優しく触れる手から温もりを感じた。
周りを見渡しても空を仰いでも他に竜の姿はない。
やがてもう一度マチェリラの顔を見て、そっと手を伸ばしマチェリラの涙を拭いたのだ。
「大丈夫、ちょっと待ってて。」
たかみは立ち上がり、はるかの許に寄った。
何か話しているようだがマチェリラにその会話を聞く気力は無い。
すると二人は再びマチェリラに近寄り、呼吸をあわせて頷くと両手をマチェリラの身体に向けて力を放出した。
二人から出た光はマチェリラの身体を包み、みるみる全身についていた傷を治していく。
暫くして傷が治ったのを確認すると目の前に座ってマチェリラに笑いかけた。
「もう大丈夫。」
たかみが笑う。
はるかもマチェリラの頭を撫でながら優しく笑った。
「頑張ったね、もう痛くないよ。」
まだ頭が働かないマチェリラはぼんやりと二人を目に映しているだけだったが、たかみとはるかは満足そうだ。
労るように優しく触れる手から温もりを感じた。