御劔 光の風3
また会えたらいいな、そんな希望が持てるだけでも幸せだった。
そして、あの事故が起きる。
貴未は一人、シードゥルサに飛ばされてしまった。
永は未だに行方不明のまま。
「私の命を救ってくれた貴未と永、私にとってかけがえのない存在なの。彼らを巻き込みたくない!」
マチェリラの口調はいつになく強い、眼差しもまっすぐカルサに向けられていた。
それだけで溢れんばかりの強い思いが伝わってくる。
「カルサトルナス。貴未を解放して!」
カルサは何も答えなかった。
ただ黙ってマチェリラに向き合っているだけ、逃げずにぶつけられる感情を受けていた。
「カルサトルナス!」
叫びに近い声が部屋中に響き渡る。
カルサは目を伏せるとゆっくりと口を開いた。
「カリオは歯車の世界か。」
急に温度差のあることを呟かれマチェリラは思わず聞き返した。
「カリオは時を支配する世界、運命を操る世界だ。」
「何が言いたいの?」
そして、あの事故が起きる。
貴未は一人、シードゥルサに飛ばされてしまった。
永は未だに行方不明のまま。
「私の命を救ってくれた貴未と永、私にとってかけがえのない存在なの。彼らを巻き込みたくない!」
マチェリラの口調はいつになく強い、眼差しもまっすぐカルサに向けられていた。
それだけで溢れんばかりの強い思いが伝わってくる。
「カルサトルナス。貴未を解放して!」
カルサは何も答えなかった。
ただ黙ってマチェリラに向き合っているだけ、逃げずにぶつけられる感情を受けていた。
「カルサトルナス!」
叫びに近い声が部屋中に響き渡る。
カルサは目を伏せるとゆっくりと口を開いた。
「カリオは歯車の世界か。」
急に温度差のあることを呟かれマチェリラは思わず聞き返した。
「カリオは時を支配する世界、運命を操る世界だ。」
「何が言いたいの?」