御劔 光の風3
今は雪が止み久々に色を見せた青い空では太陽が力強く輝いている。
吐く息の白さが気温の低さを物語っているが日差しは暖かいものだった。
「最近は調子がいいみたいだな。」
「はい。訓練にも参加しています。」
隣に立つカルサを見上げて嬉しそうに声を弾ませる、この姿をどれだけ心待ちにしただろうか。
後方で控えるレプリカや兵士の手前親しげな言葉遣いをすることは出来ないが、カルサには十分な時間だった。
こうしてリュナと話をするのは久しぶりだ、あの日の襲撃より前だと思うとただただ彼女の姿に安堵した。
ベッドに横たわり力なく微笑む姿は見るだけで罪悪感に苛まれていたのだ。
「本当に良かった。」
心からの言葉が声となって表れる、カルサの気持ちに触れてリュナは少し恥ずかしそうに笑みを浮かべた。
「目の輝きが違うと皆から言われるんですよ。」
褒められた言葉を口にする様は愛らしいものだが、改めて彼女の瞳を見るとカルサは目を細めた。
確かに周りが言うように彼女の瞳の輝きは以前とは違う、それは色素の深みが強くなったというか目に宿る力が強くなったと言えばいいのか分からないが明らかに違うのだ。
吐く息の白さが気温の低さを物語っているが日差しは暖かいものだった。
「最近は調子がいいみたいだな。」
「はい。訓練にも参加しています。」
隣に立つカルサを見上げて嬉しそうに声を弾ませる、この姿をどれだけ心待ちにしただろうか。
後方で控えるレプリカや兵士の手前親しげな言葉遣いをすることは出来ないが、カルサには十分な時間だった。
こうしてリュナと話をするのは久しぶりだ、あの日の襲撃より前だと思うとただただ彼女の姿に安堵した。
ベッドに横たわり力なく微笑む姿は見るだけで罪悪感に苛まれていたのだ。
「本当に良かった。」
心からの言葉が声となって表れる、カルサの気持ちに触れてリュナは少し恥ずかしそうに笑みを浮かべた。
「目の輝きが違うと皆から言われるんですよ。」
褒められた言葉を口にする様は愛らしいものだが、改めて彼女の瞳を見るとカルサは目を細めた。
確かに周りが言うように彼女の瞳の輝きは以前とは違う、それは色素の深みが強くなったというか目に宿る力が強くなったと言えばいいのか分からないが明らかに違うのだ。