御劔 光の風3
「いい、紅?一度で覚えなさい。」
「…はい。」
紅の返事を聞くとナルは扉の周りの壁を叩き呪文を唱えた。
その瞬間、扉の模様が変わり自動的に開き始めた。
薄暗い扉の向こうはナルが一歩足を踏み入れた瞬間に光の灯る道へと変わる。
上と繋がるら旋階段を上っていくと、やがて扉が見えてきた。
その前で立ち止まりナルは紅の方を振り返って口を開く。
「この先です。」
紅が頷いたのを確認するとナルは扉に手をかけて開いた。
中から光が溢れてくる、紅の目が慣れた頃にはナルは既に部屋の中にいた。
彼女の横には光り輝く大きな結晶体がある。
「なんや?」
考えるよりも先に口から疑問符がこぼれた。
その大きさは両手で抱えてやっとのものだ、そして不思議なことに宙に浮いて自身のバランスを保つように自転していた。
自らキラキラと光を放ち輝く結晶体は、紅がこの国に来てから初めて感じるほどに異質なものに見える。
ナルは結晶体を見つめながら困惑する紅の問いに答えた。
「…はい。」
紅の返事を聞くとナルは扉の周りの壁を叩き呪文を唱えた。
その瞬間、扉の模様が変わり自動的に開き始めた。
薄暗い扉の向こうはナルが一歩足を踏み入れた瞬間に光の灯る道へと変わる。
上と繋がるら旋階段を上っていくと、やがて扉が見えてきた。
その前で立ち止まりナルは紅の方を振り返って口を開く。
「この先です。」
紅が頷いたのを確認するとナルは扉に手をかけて開いた。
中から光が溢れてくる、紅の目が慣れた頃にはナルは既に部屋の中にいた。
彼女の横には光り輝く大きな結晶体がある。
「なんや?」
考えるよりも先に口から疑問符がこぼれた。
その大きさは両手で抱えてやっとのものだ、そして不思議なことに宙に浮いて自身のバランスを保つように自転していた。
自らキラキラと光を放ち輝く結晶体は、紅がこの国に来てから初めて感じるほどに異質なものに見える。
ナルは結晶体を見つめながら困惑する紅の問いに答えた。