御劔 光の風3
ちょうどサルスにお茶を淹れていた彼女は判断を仰ぐ為サルスの方に視線を送った。
お互いに顔を合わせ、サルスが頷くとレプリカは扉を開ける為に入り口に向かう。
ゆっくりと開かれた向こう側には宣言通り聖がいた。
「レプリカ?」
予想もしない人物の登場だったのか、聖は驚いた表情で彼女の名前を口にする。
聖の声に頭を下げると彼女は身を引いて彼を招き入れた。
「どうぞ、お入り下さい。」
しかし聖が中に入って見たものは部屋の主ではなくサルスだった。
部屋の中にはサルスとレプリカの姿しかいない、しかし二人の様子から二人きりでいてもそう楽しい話をしていた訳ではないのは明白だった。
「よう。カルサはどないしてんや?」
「リュナの所に行くと出ていった。少し前の話だ。」
「そうなんや。ほな、しゃあないな。」
空振り訪問にがっかりしたのか聖は頭を掻きながら部屋の様子を窺った。
それをサルスとレプリカは不思議そうに見ている。
「食いかすがないな。」
低く呟いた聖の声を二人とも聞き逃さなかった。
お互いに顔を合わせ、サルスが頷くとレプリカは扉を開ける為に入り口に向かう。
ゆっくりと開かれた向こう側には宣言通り聖がいた。
「レプリカ?」
予想もしない人物の登場だったのか、聖は驚いた表情で彼女の名前を口にする。
聖の声に頭を下げると彼女は身を引いて彼を招き入れた。
「どうぞ、お入り下さい。」
しかし聖が中に入って見たものは部屋の主ではなくサルスだった。
部屋の中にはサルスとレプリカの姿しかいない、しかし二人の様子から二人きりでいてもそう楽しい話をしていた訳ではないのは明白だった。
「よう。カルサはどないしてんや?」
「リュナの所に行くと出ていった。少し前の話だ。」
「そうなんや。ほな、しゃあないな。」
空振り訪問にがっかりしたのか聖は頭を掻きながら部屋の様子を窺った。
それをサルスとレプリカは不思議そうに見ている。
「食いかすがないな。」
低く呟いた聖の声を二人とも聞き逃さなかった。