ツンデレくんをくれ!
どーでもいい話してないでさっさと終わらせなよ。
一年以上一緒にいれば嫌でもわかってしまう。こいつらは話し合いが苦手である。
根本的に仕切り役がいないのだ。四人とも話し合いを陰で見ている方で、基本的に口出しはしない。
言うなればみんな弟タイプなのだ。
聞く限り、この人達にはほとんど上に兄弟がいるらしいし。
(あたしは四人兄弟の一番上なのでそんな弟タイプを引っ張っていきたいタイプだ)
だからどうでもいい話で盛り上がるだけで、肝心な話し合いに持っていくことができない。
次の代のテニス部は大丈夫なのかとあたしは勝手な心配をしてしまう。
「志満ちゃん、あたしもう帰りたい」
男子に聞こえないくらい小さくぼそりと呟くと、志満ちゃんはため息をついた。
「まあ、もう少し待ってみようよ」
志満ちゃんはカチカチとガラケーをいじっていた。
「よし、じゃあペア決めよう」
小杉くんがようやくその言葉を口にした。
ちらっと目だけで横を見ると、男子達が「おー……」といかにもやる気のなさそうな声を出した。
中出に至っては口を閉じたまま奪い返したらしいスマホをいじっていた。
……ほんとに大丈夫かこいつら。
本気で近い将来が心配になってきた。
男子達は口々にあれがいいこれがいい、いやこれはちょっと難しい、残された二人は合わないと言った。
あたしは小耳に挟みながらテーブルに頬杖を付きながら空を仰いだ。
壁にかかった時計は10時を指していた。
あー、この時間にポテト食べてたら太るよなあ。
「じゃ、ね、女子はどう思う?」
いきなり、小杉くんがこちらに話を振ってきた。
「どう思うって……?」
「どことどこのペアがいいと思う? 全部で6ペアできるけどさ、女子が見た感じどれが合うと思う?」
……って、あたし達にそんなこと聞かれても。
一年以上一緒にいれば嫌でもわかってしまう。こいつらは話し合いが苦手である。
根本的に仕切り役がいないのだ。四人とも話し合いを陰で見ている方で、基本的に口出しはしない。
言うなればみんな弟タイプなのだ。
聞く限り、この人達にはほとんど上に兄弟がいるらしいし。
(あたしは四人兄弟の一番上なのでそんな弟タイプを引っ張っていきたいタイプだ)
だからどうでもいい話で盛り上がるだけで、肝心な話し合いに持っていくことができない。
次の代のテニス部は大丈夫なのかとあたしは勝手な心配をしてしまう。
「志満ちゃん、あたしもう帰りたい」
男子に聞こえないくらい小さくぼそりと呟くと、志満ちゃんはため息をついた。
「まあ、もう少し待ってみようよ」
志満ちゃんはカチカチとガラケーをいじっていた。
「よし、じゃあペア決めよう」
小杉くんがようやくその言葉を口にした。
ちらっと目だけで横を見ると、男子達が「おー……」といかにもやる気のなさそうな声を出した。
中出に至っては口を閉じたまま奪い返したらしいスマホをいじっていた。
……ほんとに大丈夫かこいつら。
本気で近い将来が心配になってきた。
男子達は口々にあれがいいこれがいい、いやこれはちょっと難しい、残された二人は合わないと言った。
あたしは小耳に挟みながらテーブルに頬杖を付きながら空を仰いだ。
壁にかかった時計は10時を指していた。
あー、この時間にポテト食べてたら太るよなあ。
「じゃ、ね、女子はどう思う?」
いきなり、小杉くんがこちらに話を振ってきた。
「どう思うって……?」
「どことどこのペアがいいと思う? 全部で6ペアできるけどさ、女子が見た感じどれが合うと思う?」
……って、あたし達にそんなこと聞かれても。