ツンデレくんをくれ!
中出は口だけで、あたしは視線と口で対峙していると、あたしが頼んだ坦々麺が運ばれてきた。


割り箸を持って、両手を合わせていただきます。


ちなみに量は並。


乙女かと自分に突っ込みたくなる。


お金と中出さえ気にしなければ、平気で大盛りを頼んでいるというのに。


気を使っているというか、中出を前に食べるといつもより少食になるのだ。


ああ、目はもっと食べたいと訴えているのに。腹がもうダメって言うんです。胸がいっぱいになるんです。


……自分で言ってて気持ち悪いけど。


「じゃあ、あたしも言わせてもらうけど、中出のこと好きっていう子がいるとか、いまだに信じらんないんだけど」

「いるからこうして一緒にいるんやん。いなかったら死んでも頼んどらんし」

「それ、何気に失礼じゃない?」

「奈子さんもね」


付き合い始めて二ヶ月目まではまだ気を使っていた。


なのに、三ヶ月目を迎えたあたりから、中出の態度が変わってきたのだ。いい言い方をすれば心を許した、悪い言い方をすれば生意気になった。


まあ、男子とも普段からこんな感じだから、中出なりの仲良くなった証みたいなもんなんだろうけど。


あたしは元来こんな感じだ。毒を吐かれたら吐き返す。言われたら言い返す。


相手に合わせているというよりは、やられたらやり返すカウンター型なのだ。


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