ツンデレくんをくれ!
一瞬だけちょうだい
「結局、佐々木さんは諦めてくれたわけね」
本当だったらファミレスに行く予定だったのに、二人とも給料日前ということでお金がないから仕方なくコンビニ弁当を部室で食べることになった。
中出に遠慮がなくなったあたしは、カップラーメンのスープを飲み干して、明太子おにぎりに手を伸ばした。
「まあ、呆気なかったけど」
ヒレカツ丼をかみこみながらぼそっと中出が呟いた。
「何、中出、ほんとは寂しいの? よくあるよね、しつこかった人がいきなり静かになって、こっちは急に心配する展開」
「それ何のドラマ? そりゃあちょっとは思ったけど、別にそんなんじゃないし」
「とか言って、あたしと別れたら佐々木さんを追いかけそうだなあ」
ぼそっと口にした自分の言葉にどきりとした。
そう。本来は佐々木さんを諦めさせるためにやったこと。佐々木さんが諦めた今、あたし達は早急にこの関係を終わらせなければならない。
あたしが好きであろうと、関係ない。すべてはボランティア精神でやったことだ。
本当だったらファミレスに行く予定だったのに、二人とも給料日前ということでお金がないから仕方なくコンビニ弁当を部室で食べることになった。
中出に遠慮がなくなったあたしは、カップラーメンのスープを飲み干して、明太子おにぎりに手を伸ばした。
「まあ、呆気なかったけど」
ヒレカツ丼をかみこみながらぼそっと中出が呟いた。
「何、中出、ほんとは寂しいの? よくあるよね、しつこかった人がいきなり静かになって、こっちは急に心配する展開」
「それ何のドラマ? そりゃあちょっとは思ったけど、別にそんなんじゃないし」
「とか言って、あたしと別れたら佐々木さんを追いかけそうだなあ」
ぼそっと口にした自分の言葉にどきりとした。
そう。本来は佐々木さんを諦めさせるためにやったこと。佐々木さんが諦めた今、あたし達は早急にこの関係を終わらせなければならない。
あたしが好きであろうと、関係ない。すべてはボランティア精神でやったことだ。