凪とスウェル
「なぁ」


「ん?」


「来年も来ようか」


「え?」


意外な言葉に、思わず隆治の顔を覗き込んだ。


「来年も、一緒に初日の出見よう」


あたしの方は見ずに、少し口角を上げている隆治。


隆治の顔に朝日が照らされて、なんだかとても綺麗だ。


「うん…」


あたしはゆっくり頷いた。


うそ…。


ほんと、に…?


隆治がどういうつもりで言ったのかはわからないけど。


でも…。


来年もこうして、隆治の隣にいてもいいってことなのかな?


もしかしてさっきした、初日の出のお願い事。


もう叶ったのかな?なんて…。


あたしは嬉しくて両肩を上げた。
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