凪とスウェル
三学期っていうのは早いもので、気がつけば学年末試験の発表の日を迎えていた。
「すず、帰るぞ」
ゴンッとあたしの机の脚を蹴る隆治。
「ちょっ、やめてよー。アンタってさ、なんでいつもそうやって蹴るのよ!」
思えば最初に会った時もそうだったし、朝フェリー乗り場で会えばあたしの自転車のタイヤを蹴るし。
「うるせぇ。早くしろ」
思わず頬がヒクヒクする。
「へいへーい」
しぶしぶ立ち上がり、隆治の後に続く。
自転車に乗り校門を出ると、結構な数のカップルを目撃した。
部活もないし、普段は一緒に帰れないカップルが一緒に帰ったりするんだろうなあ。
手を繋いでる男女もチラホラ。
いいよねー。
ちょっとうらやましいあたしだった。
「すず、帰るぞ」
ゴンッとあたしの机の脚を蹴る隆治。
「ちょっ、やめてよー。アンタってさ、なんでいつもそうやって蹴るのよ!」
思えば最初に会った時もそうだったし、朝フェリー乗り場で会えばあたしの自転車のタイヤを蹴るし。
「うるせぇ。早くしろ」
思わず頬がヒクヒクする。
「へいへーい」
しぶしぶ立ち上がり、隆治の後に続く。
自転車に乗り校門を出ると、結構な数のカップルを目撃した。
部活もないし、普段は一緒に帰れないカップルが一緒に帰ったりするんだろうなあ。
手を繋いでる男女もチラホラ。
いいよねー。
ちょっとうらやましいあたしだった。