凪とスウェル
「すずちゃんはええよのう。
頭がええんじゃろ?
模擬も学年で5番以内に入るらしいのう」


おじいちゃんの言葉に、あたしはぎょっとした。


「はぁ~?
お前、そんなに成績いいのかよ!」


隆治があからさまにイヤそうな顔をする。


「あ、あのー。おじいちゃん。
どうしてあたしの模擬の結果知ってるんですか…?」


誰にも言ってないのに、なんで?


「あぁ、キヨさんが話してくれるけぇのう」


げっ!マジで?


おばあちゃんったら、そんな話まで近所の人にしてるの?


おしゃべり過ぎるでしょーーー!


「お前、ガリ勉だったんだ。

へぇぇ」


何よ、その白い目は!


別にガリ勉じゃないし!


あーあ。


模擬の結果なんて、隆治に知られたくなかったのにな…。
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