凪とスウェル
東京から来た転校生
ポーッという汽笛が鳴り響き、フェリーが緩やかに出航する。
ついに迎えた転校初日、あたしは本土行きのフェリーに揺られていた。
「ふわぁ、ねむ…」
思わず大きなあくびが出た。
今朝は5時半に起こされて、7:10発のフェリーに乗ったんだから当然だ。
夏休みの間に受けた本土の公立高校の編入試験に無事合格したのはいいけれど、これを毎日続けなきゃいけないとは。
とほほと思いつつ船内を見渡すと、本土へ仕事や学校に通う人が多いのか、思った以上に混雑していた。
フェリーに揺られること約25分。
本土に着くと、今度は徒歩だ。
そんなに遠い距離でもないけど、チャリで通った方がラクチンかもしれない。
高校へ着いたら、真っ直ぐ職員室に向かう。
ここへ来るまでに生徒達の顔ぶれを密かに観察したけれど、本当に黒髪ばっかりだった。
こんななかでおばあちゃんの言う南瓜色の髪で学校に行ったら、即効で先輩達に目を付けられるだろうなと容易に想像出来た。
ついに迎えた転校初日、あたしは本土行きのフェリーに揺られていた。
「ふわぁ、ねむ…」
思わず大きなあくびが出た。
今朝は5時半に起こされて、7:10発のフェリーに乗ったんだから当然だ。
夏休みの間に受けた本土の公立高校の編入試験に無事合格したのはいいけれど、これを毎日続けなきゃいけないとは。
とほほと思いつつ船内を見渡すと、本土へ仕事や学校に通う人が多いのか、思った以上に混雑していた。
フェリーに揺られること約25分。
本土に着くと、今度は徒歩だ。
そんなに遠い距離でもないけど、チャリで通った方がラクチンかもしれない。
高校へ着いたら、真っ直ぐ職員室に向かう。
ここへ来るまでに生徒達の顔ぶれを密かに観察したけれど、本当に黒髪ばっかりだった。
こんななかでおばあちゃんの言う南瓜色の髪で学校に行ったら、即効で先輩達に目を付けられるだろうなと容易に想像出来た。