凪とスウェル
その後もあたし達は沢山おしゃべりをして、友子は自分の大学へと帰って行った。


ーと言っても講義に出るわけじゃなくて、友達と遊びに行くらしいのだけど。


同じ大学生でも、こうも違うものなのかな。




午後の講義も終わって家に帰ると、あたしは早速試験の準備に取り掛かった。


適当に作った夕飯を食べながら、ノートに目を通していたその時。


あたしのスマホの着信音が鳴った。


「はい」


『すずー?私。友子』


「どうしたの?昼も会ったのに」


『それがさ、思い出したのよ』


「思い出したって何を?」


『昼に会った子よ。

私さー、なんか気になって、中学の頃の写真を開いて見てたの。

それでピンと来たってわけ』


「はぁ…」


『あの子、須賀千春っていうんでしょ?』


「うん。そうだよ」


『あの子さ、年下じゃないよ。




あたし達と同い年だよ』
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