凪とスウェル
記憶の欠片
あたしって、子供の頃からずっとそうだった。
近所でいじめられている子がいたら、そのいじめている子に注意したり。
学校で元気のない子がいれば、放っておけなくて、どうしたの?と声をかけてしまう。
中学の時に付いたあだ名は、アネゴだった。
女子に慕われるのは悪い気はしないし、頼りにされるのはイヤじゃなかった。
だけどこの頃、ちょっと様子が変わって来たような気がする。
単に頼みごとを断れない、人が良いだけの、損な性格になってしまっている。
どうしたんだろう。
友子の言うように、なんだかキレがないような気がする…。
そんなことを思いながら、待ち合わせ場所である遊園地の入口に、あたしは立っていた。
そう。
試験も無事終わり、ついに来てしまったのだ。
この日が!
今日は水曜日。
隆治の仕事が休みの日だ。
夏休みだから子供や学生が多くいるけれど、土日の賑わいを考えれば随分少ないと思う。
ボーッと一人で立っていると、あたしの視線の先に大きなスニーカーが見えた。
近所でいじめられている子がいたら、そのいじめている子に注意したり。
学校で元気のない子がいれば、放っておけなくて、どうしたの?と声をかけてしまう。
中学の時に付いたあだ名は、アネゴだった。
女子に慕われるのは悪い気はしないし、頼りにされるのはイヤじゃなかった。
だけどこの頃、ちょっと様子が変わって来たような気がする。
単に頼みごとを断れない、人が良いだけの、損な性格になってしまっている。
どうしたんだろう。
友子の言うように、なんだかキレがないような気がする…。
そんなことを思いながら、待ち合わせ場所である遊園地の入口に、あたしは立っていた。
そう。
試験も無事終わり、ついに来てしまったのだ。
この日が!
今日は水曜日。
隆治の仕事が休みの日だ。
夏休みだから子供や学生が多くいるけれど、土日の賑わいを考えれば随分少ないと思う。
ボーッと一人で立っていると、あたしの視線の先に大きなスニーカーが見えた。