凪とスウェル
バイクは海岸沿いを軽快に駆け抜けていく。
身体をすり抜ける風は結構強いけど、なんだかとっても心地いい。
バイクで海岸沿いを走るって、こんなに気持ちが良いものだったんだ。
知らなかったな。
いつもの通学路とは反対方向の道を走って行く八神。
つかまったウエストはすごく細いのに、ヘルメットの向こうにある背中は結構広くて。
いつも学校で見ている後ろ姿だけど、こうして触れてみると結構たくましいんだよね…。
って、あたし何考えてんの!
八神とこうしてバイクに二人乗りしているのはかなり奇妙なことだけど、でも結構楽しんでいる自分がいることにあたしは気づいていた。
しばらくバイクを走らせていた八神だったけど、急に減速し、駐車場にバイクを停めた。
あたしがバイクを降りると、八神もバイクを降りてヘルメットを外す。
「ここは?」
「この先は岬になってるんだ。ここから少し歩くぞ」
八神はあたしの被っていたヘルメットを荷物入れにしまい、自分のはヘルメット専用のホルダーみたいなものに引っ掛けてロックをかけた。
「じゃあ、行こう」
そう言って八神は、駐車場横の細い階段を登り始めた。
あたしも早足でその後ろに続いた。
身体をすり抜ける風は結構強いけど、なんだかとっても心地いい。
バイクで海岸沿いを走るって、こんなに気持ちが良いものだったんだ。
知らなかったな。
いつもの通学路とは反対方向の道を走って行く八神。
つかまったウエストはすごく細いのに、ヘルメットの向こうにある背中は結構広くて。
いつも学校で見ている後ろ姿だけど、こうして触れてみると結構たくましいんだよね…。
って、あたし何考えてんの!
八神とこうしてバイクに二人乗りしているのはかなり奇妙なことだけど、でも結構楽しんでいる自分がいることにあたしは気づいていた。
しばらくバイクを走らせていた八神だったけど、急に減速し、駐車場にバイクを停めた。
あたしがバイクを降りると、八神もバイクを降りてヘルメットを外す。
「ここは?」
「この先は岬になってるんだ。ここから少し歩くぞ」
八神はあたしの被っていたヘルメットを荷物入れにしまい、自分のはヘルメット専用のホルダーみたいなものに引っ掛けてロックをかけた。
「じゃあ、行こう」
そう言って八神は、駐車場横の細い階段を登り始めた。
あたしも早足でその後ろに続いた。