凪とスウェル
結構長い階段を上がり、最後の一段を踏んだ瞬間。


目の前に、それはそれは美しい海が現れた。


「わ、あー。すごい!」


思わず声を上げた。


「あっちにベンチがあるんだ。行こう」


今度は少し下り坂を歩く。


すると、目線の先に屋根のあるベンチを見つけた。


どうやらあそこから、景色をのんびり眺めることが出来るらしい。


八神は先に着くと、そのベンチにドカッと座った。


あたしも少し離れて座ってみる。


「ホントに綺麗ね…」


知らなかった。


この島にこんな景色の良い場所があったなんて…。
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