凪とスウェル
フェリーが到着すると、あたしと八神は一緒にフェリーに乗り込み、自転車を停めた。
「どうする? 上行く?」
「え?」
思わぬ提案に、ドキッと心臓が跳ね上がる。
「う、うん。そうだね。
下にいると、髪がボサボサになっちゃうし」
「じゃ、上がろう」
細い階段を、八神の後に付いて上がる。
客室に入ると、八神は一番前の窓際の席に腰掛けた。
あたしは1つ間を空けて、同じ列の通路側に座った。
八神は窓の方を向き、景色をボーッと眺めている。
うーむ。
なんだろう? この状態。
こんな沈黙のまま、本土まで行かないといけないのかな?
「どうする? 上行く?」
「え?」
思わぬ提案に、ドキッと心臓が跳ね上がる。
「う、うん。そうだね。
下にいると、髪がボサボサになっちゃうし」
「じゃ、上がろう」
細い階段を、八神の後に付いて上がる。
客室に入ると、八神は一番前の窓際の席に腰掛けた。
あたしは1つ間を空けて、同じ列の通路側に座った。
八神は窓の方を向き、景色をボーッと眺めている。
うーむ。
なんだろう? この状態。
こんな沈黙のまま、本土まで行かないといけないのかな?