凪とスウェル
長い道のりの果てに
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島に引越してから、もう半月が過ぎようとしていた。
あたしの体調は相変わらずで、おばあちゃんと母さんに心配ばかりかけている。
あの日…。
隆治と激しく愛し合った翌朝。
眠っている隆治を残して、あたしはアパートを出て行ってしまった。
外へ出ると、雨は止んでいたけど、まだ空は真っ暗だった。
ごめんね…、隆治。
悲しませるのはわかってたんだけど。
あたし達、今まで何度も別れて来たから。
もうこれ以上、別れの挨拶はしたくなかったの。
だから、隆治の頬にそっとキスをして。
隆治の寝顔をしっかり目に焼き付けて。
勝手に出発してしまったんだ。
数日後、隆治は高い熱を出したようで。
あたしのせいかなって…。
すごく胸が苦しくなった。
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島に引越してから、もう半月が過ぎようとしていた。
あたしの体調は相変わらずで、おばあちゃんと母さんに心配ばかりかけている。
あの日…。
隆治と激しく愛し合った翌朝。
眠っている隆治を残して、あたしはアパートを出て行ってしまった。
外へ出ると、雨は止んでいたけど、まだ空は真っ暗だった。
ごめんね…、隆治。
悲しませるのはわかってたんだけど。
あたし達、今まで何度も別れて来たから。
もうこれ以上、別れの挨拶はしたくなかったの。
だから、隆治の頬にそっとキスをして。
隆治の寝顔をしっかり目に焼き付けて。
勝手に出発してしまったんだ。
数日後、隆治は高い熱を出したようで。
あたしのせいかなって…。
すごく胸が苦しくなった。