凪とスウェル
不可解な彼
湯本さんとそんな話をして以来、あたしは乗るフェリーを遅い便に変えた。
しばらくそれで乗り切っていると、また八神が遅い便を使い始めた。
八神と重なった時は仕方なく一緒に登校したけれど、数日もすると案の定湯本さんも遅い便に変え始め、三人がバッタリ会うようになってしまった。
そんな時は、あたしは読書がしたいからと言って、二人とは離れた席にひとり座った。
時折湯本さんの笑い声が聞こえて来て、あたしはそのたびに本から目を離した。
協力すると言った以上きちんと協力はするけれど、なんであたしがここまでしなきゃいけないの?という気持ちも多少はあった。
結局、あたしはまた7:10発のフェリーに戻した。
そうすると、それ以来二人と鉢合わせすることは無くなっていった。
あぁ、これでやっと一安心だ。
そんなことを思っていた、土曜の午後のことだった。
しばらくそれで乗り切っていると、また八神が遅い便を使い始めた。
八神と重なった時は仕方なく一緒に登校したけれど、数日もすると案の定湯本さんも遅い便に変え始め、三人がバッタリ会うようになってしまった。
そんな時は、あたしは読書がしたいからと言って、二人とは離れた席にひとり座った。
時折湯本さんの笑い声が聞こえて来て、あたしはそのたびに本から目を離した。
協力すると言った以上きちんと協力はするけれど、なんであたしがここまでしなきゃいけないの?という気持ちも多少はあった。
結局、あたしはまた7:10発のフェリーに戻した。
そうすると、それ以来二人と鉢合わせすることは無くなっていった。
あぁ、これでやっと一安心だ。
そんなことを思っていた、土曜の午後のことだった。