恋に堕ちたら



私はそんな飯塚ちゃんの隣でカフェオレを手にしている。



私は飯塚ちゃんみたいに煙草は吸わないし、でも最近の昼休みはなぜか飯塚ちゃんと一緒が定番になってきた。



まぁ、同期入社の女子はほとんど寿退社してるし、だからこれが自然の成り行きなんだと思うけど。



「で、先輩。佐藤さんてどんな感じですか?」



飯塚ちゃんは煙草を吹かしながらそんな事を聞いてくる。



「え?普通じゃあない?

狙ってんの?佐藤さんの事!?」



派遣社員が来る。と聞いた時の飯塚ちゃんの反応を思い出し何となく聞いてしまった。



「うーん、はっきり言うと狙ってはないです。私のタイプじゃあないですし、

ただ、先輩はどうなのかな?って。結構仲良しみたいだし」


「え?仲良し??そんな風に見える?」



まぁ、確かに佐藤さんは話しやすいけど、



でも、仲良しと呼べる仲かな?



それに一応私が彼の面倒を見ている訳だし、昨日今日で彼も友達なんて作れないだろうし。



「きっと私が仕事の面倒を見ているから、そう見えるんだよ」


「そうかも、ですね」





< 23 / 56 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop