バスケ部員と同じ屋根の下
隣の女子の告白の返事。


あのまま返さないつもり?



私はずっとそればかり…気にしていた。




「…檸檬の蜂蜜漬けを作るのか?」


「うん…今日…橋部先輩に作り方…訊いたんだ」



「ふうん」



千影君は檸檬の輪切りを一つ摘まんで…私の頬に押し付ける。





「檸檬パックって肌にいいらしいぜ」




「私は檸檬の蜂蜜漬けを作ってるの…邪魔しないでよ」



「冗談だろ…マジに怒るなよ…」



「別に怒ってなんかないもん」

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