[GL]キミとワタシが付き合うまで。

友達



そのあと、結局お開きになった入学式。


ワタシはクラスを確認し、102HRへと足を運んだ。


扉を開けて、自分の席を確認して座る。窓際から二番目の列の、一番後ろだった。



由真川さん…大丈夫なんだろうか。


きっと今頃、すごい怒られてるんじゃ…



そう思っていると、開いた扉の音がヤケに大きく聞こえた。


「あ…」


思わず、そう声を漏らしてしまう。

彼女はふてくされた顔で、ワタシと3つ列を挟んだところ、一番廊下側の一番後ろに座った。



「あ、挨拶の奴!

ありがとな、俺もうちょいで寝るとこだったわ!」


「えーと、由真川だっけ?

よろしくな!!」



すごい…由真川さん、もう人気者だ。


「いやー、マジで長いっつの!!

しかも、あのハゲ(校長)、説教まで長くてさー…あー困った困った。」



「ブッフォ!!

確かに、ハゲッ…ふ、あははははは!!」



クラスの雰囲気も、だんだんと明るくなっていった。



< 10 / 37 >

この作品をシェア

pagetop