[GL]キミとワタシが付き合うまで。
友達
そのあと、結局お開きになった入学式。
ワタシはクラスを確認し、102HRへと足を運んだ。
扉を開けて、自分の席を確認して座る。窓際から二番目の列の、一番後ろだった。
由真川さん…大丈夫なんだろうか。
きっと今頃、すごい怒られてるんじゃ…
そう思っていると、開いた扉の音がヤケに大きく聞こえた。
「あ…」
思わず、そう声を漏らしてしまう。
彼女はふてくされた顔で、ワタシと3つ列を挟んだところ、一番廊下側の一番後ろに座った。
「あ、挨拶の奴!
ありがとな、俺もうちょいで寝るとこだったわ!」
「えーと、由真川だっけ?
よろしくな!!」
すごい…由真川さん、もう人気者だ。
「いやー、マジで長いっつの!!
しかも、あのハゲ(校長)、説教まで長くてさー…あー困った困った。」
「ブッフォ!!
確かに、ハゲッ…ふ、あははははは!!」
クラスの雰囲気も、だんだんと明るくなっていった。