[GL]キミとワタシが付き合うまで。
2章
棗ちゃんの好きな人
『津和野 建太君(ツワノ ケンタクン)』
彼は男子バスケットボール部に所属しているらしい。
あと、棗ちゃんの幼なじみ。
ワタシは棗ちゃんの恋を応援する、と約束してしまった。
そして、今日からワタシは女子バスケットボール部のマネージャーをやることになった。
だけど、女バスと男バスは同じ体育館での練習だし、バスケのマネージャーは男女バスケットボール部のマネージャーと、さほど変わらない。
よって、男子との接触も増えるわけだ。
ワタシは今、ミーティングで紹介を受けている。
「今日からこのバスケ部のマネージャーを務める、近藤ふにさんです。」
「こ、近藤、ふに…ですっ!!
よ、よろしくお願いし…「やっぱさぁ…ついてねぇな、俺らって。」
ビクッ
「高校のマネくらい、美人がよかったよな~…
あの子、確かに胸はデカいけ…あだっ!!」
ひそひそ話のつもりだろうが、すべて聞こえてる。
そんな声が、うめき声を上げた。
「いっ…てぇな!!
なにすんだ…って、由真川じゃねーか。」
「黙って自己紹介を聞けぃ!!
それに、ふには可愛いんだぞ!」
いやいやいやいや…
「な、棗ちゃん、やめてよ…」
「だって!!
コイツがふにのこと可愛くないなんて言うから…!」
可愛い可愛い言わないで~~~~~…!
「いや、でもワタシ可愛くないから…」
「いーや、ふには可愛い!
あたしの友達だもん!親友だもん!
馬鹿にしたの後悔するくらい、ふにのこと可愛くしてやる!!」
「なんだと~?
じゃあ、コイツが可愛くなったら、もうコイツに話しかけねぇ。
ただし可愛くなれなかったら…俺は部活やめる!!」