如月魔法学園 津瀬部!
私は、下ろしていた髪を結い、ポケットにあるネックレスを首に着けた。

─シャラリ…

絶対に勝って、早く終わらせる。

“津瀬本家”の肩書きが有る限り、龍樹には負けられない。そんな私の気持ちを代弁するかのように…

私の体から、オーラが出た。

「「「「「…っ!?」」」」」

戦う時に属性毎に見える、オーラでは無く…

──“津瀬本家の御令嬢、津瀬 麗華”のオーラだった。

それも、透明で…優雅で…でも、闘志が見えるような…。

そんなオーラだった。

「さぁ…始めましょう?」

私はそう言って妖艶な笑みを浮かべた。

「あぁ。全力でいくからな。」
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